神戸空港の新たな玄関口をつくる ― 空港ラウンジ「Lounge KOBE」をデザインと施工で支えた挑戦 ―
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2026年5月21日、神戸空港 第2ターミナルの国際線搭乗待合エリアに「Lounge KOBE」がオープンしました。
神戸市公募における空港ラウンジ区分のうち、J.フロントプライムスペースが担当したのは区画D。インテリア設計・施工を通じて、神戸らしさを感じられる国際線ラウンジづくりに貢献しました。
今回は、設計2部デザイン1課のSさんと西日本営業部1課のTさん、Oさんを中心に、提案から施工までを支えたチームの取り組みを紹介します。

― 空港ラウンジ「Lounge KOBE」をデザインと施工で支えた挑戦 ―
1.区画Dに求められた「神戸らしさ」
「Lounge KOBE」は、神戸空港第2ターミナルに新設された国際線向けの空港ラウンジです。今回、J.フロントプライムスペースがインテリア設計・施工を担当したのは、区画Dにあたる空港ラウンジ。神戸タータン柄を用いた壁面、海面をイメージしたカーペットなど、港町・神戸のシックな雰囲気を空間全体で表現しています。
関西エアポート神戸株式会社が空港ラウンジ運営公募につきインテリアを担当して欲しいと依頼があり、神戸で生まれ育った西日本営業部1課のOさんが中心になり、設計2部デザイン1課のSさんが参画し、関西エアポート神戸を継続得意先とする西日本営業部1課Tさんがフォロー役としてプロジェクトがスタートしました。提案段階で重要な役割を担ったのがSさんです。Sさんは、区画Dの提案パース作成も担当。第2ターミナルのコンセプトである「海に浮かび、森を感じる」と調和しながら、ラウンジとしての落ち着きや上質感をどう表現するかに取り組みました。

Sさんコメント
今回のプロジェクトでは、デザイン、コスト、施工性のバランスを考え、限られた条件の中で空間の価値を高めることの大切さを改めて学びました。
お客さまから特に高く評価いただいたのは、厨房機器や防災・電気設備を含む限られた予算で、ご予算以上の価値を感じていただける空間を実現できたことです。また、神戸タータンや神戸インクといった地域ならではの要素を取り入れ、自然と神戸らしさを感じられる空間に仕上げたことも、本施設ならではの特徴です。
プロジェクトは、営業・デザインを含め最大3名の少人数体制で進めました。設計から施工まで一貫して携わることで、コストを抑えながらデザインの意図を形にし、品質を確保できたと思います。
また、防災設備の新設や変更に伴う消防との事前協議、使用開始届など、幅広い実務を経験できたことも大きな収穫でした。得た知識や経験を、今後の空間づくりにも生かしていきたいです。
2.描いた空間を、実際のラウンジへ
提案で描いた区画Dの空間を、実際の空港ラウンジとして形にしたのは、西日本営業部のOさんです。Oさんは営業と工務(施工)担当として、関係各社との調整や工程管理を進めながら、設計意図を現場で具体化していきました。
空港施設の工事では、安全性や品質はもちろん、工事時間、搬入経路、関係者調整など、通常の商業施設とは異なる制約も多くあります。Oさんは、区画Dのラウンジ施工に加え、同じ第2ターミナル内の区画B・物販店舗の施工も担当。限られた条件の中で、開業に向けて確実に現場を前へ進めました。

Oさんコメント
神戸空港の国際線ラウンジと商業店舗の同時期施工を担当しました。
小規模ながら、外壁のコア抜き、厨房・衛生設備、動力・空調負担計算、電気・内装工事に加え、FFE・OSEまで多くの要素が詰まった、学びの多い物件でした。
特に区画Dでは、限られたスペースに設備や家具什器が機能的に納まるよう、関係者と調整を重ねました。また、空港施設特有の厳しい搬入条件や作業時間の制約、安全・セキュリティ面への配慮など、通常の店舗工事とは異なる難しさもありました。
区画Bの物販店舗も同時期に施工したため、工程や作業範囲が重ならないよう、各工事の進捗を細かく確認しながら進めたことが印象に残っています。
無事に開業し、多くのお客さまが利用される様子を見たときは、大きな達成感がありました。お得意先から感謝のお言葉をいただき、家具什器の完成度も高く評価いただけたことは、とても嬉しく、自信にもつながりました。
完成したラウンジは、神戸らしさを随所に感じられる、ほかの空港ラウンジとは異なる個性豊かな空間です。私自身も神戸出身のため、地元の魅力が詰まった空間づくりに携われたことを嬉しく、誇りに思います。
今後もリニューアルが予定されている神戸空港で、次の仕事につなげていきたいです。
3.高評価につながったチーム力
今回の案件は、関西エアポート神戸株式会社とJ.フロントプライムスペースが協業で神戸市の公募に応募し、受注したプロジェクトです。
営業の立場から支えた西日本営業部1課のTさん。今回のプロジェクトについて話を聞きました。

Tさんコメント
区画Dの提案は有識者から「魅力度」が特に高く評価されました。
Sさんが描いた神戸らしい空間提案、Oさんが担った施工管理、そして関係者との連携。それぞれの専門性が組み合わさることで、神戸空港の新しいラウンジ空間が実現しました。
デザインの核となった神戸タータンの使用許可を頂くべく協会に交渉へ伺った際、関西エアポート神戸さんは協会の会長と初対面でしたが、会長がOさんのドレクセル販売時代の旧知である事がわかり、改めてJFRグループネットワークの広さを目の当たりにしました。その後の交渉がスムーズに進んだことは言うまでもありません。そして嬉しいことに、神戸市の方々が「Lounge KOBE」は神戸らしさを表現できたお手本として色々な関係者へ紹介下さっているとも聞いております。
Sさん、Oさん、二人とも最後まで粘り強く顧客ニーズに沿って頑張った結果だと思います。
4.開業を迎えて
「Lounge KOBE」は、40席、154.12㎡のラウンジとして、初便出発の2時間半前から最終便出発時刻まで、フルフライト対応で営業します。神戸や兵庫の食材、郷土料理を取り入れた食事も提供され、出発前の時間を通じて地域の魅力を伝える場となっています。
空港は、国内外から訪れる人々にとって地域の第一印象や旅の記憶を形づくる場所です。今回の区画D「Lounge KOBE」では、J.フロントプライムスペースが培ってきた商業空間づくりの知見を生かし、神戸空港の新たな魅力づくりに貢献しました。
デザインを通じて地域らしさを表現したSさん。現場でそのデザインを形にしたOさん。そして、営業として案件全体をフォローしたTさん。それぞれの担当者の力が重なり、神戸空港第2ターミナルの新しいラウンジ空間が誕生しました。
今後も、ホテルだけでなく、商業施設や公共空間の価値向上に取り組み、人が集い、地域の魅力を感じられる空間づくりを進めていきます。






